「インモードの施術を受けたいけれど、ファーストピアスがまだ外せない…」
「小顔治療の当日は、やっぱりピアスを外さないといけないの?」
インモード(InMode)による顔のたるみ・引き締め治療を検討している中で、アクセサリーやピアスの取り扱いについて不安を感じている方は少なくありません。せっかく開けたばかりのピアスホールを塞ぎたくないというお気持ち、とてもよくわかります。
しかし、「どうしても外せないファーストピアスがある」という場合でも、すぐに施術を諦める必要はありません。事前に正しい知識を持ち、クリニックのカウンセリングで適切に相談することで、安全に配慮しながら施術を受けられるケースもあります。
本記事では、インモード施術においてピアスを外すべき医学的・構造的な理由から、どうしても外せない場合の具体的な対処法、そして当日の準備のポイントまでを詳しく解説します。無理に外してピアスホールを傷つけてしまう前に、まずは本記事で安全第一の正しい知識を身につけ、安心して理想のフェイスラインに近づくための準備を始めましょう。
【結論】インモード施術時は原則「ピアスを外す」のがルール

これは、インモードが「RF(ラジオ波・高周波)」と呼ばれるエネルギーを利用する美容医療機器であることが最大の理由です。RFエネルギーは、体内の水分や組織の電気抵抗を利用して熱を発生させ、脂肪細胞へのアプローチや肌の引き締め(タイトニング)を図る仕組みを持っています。
金属は非常に高い導電性(電気の通しやすさ)を持っているため、照射範囲やその近くにピアスなどの金属製のアクセサリーが存在すると、本来届けるべき皮膚の深層ではなく、金属部分に高周波のエネルギーが集中してしまう特性があります。その結果、ピアスそのものが予期せず高温になり、周囲の皮膚に深刻な熱損傷(火傷)を引き起こすリスクが生じます。
安全に、かつ顔全体へ均一にエネルギーを届けて十分な効果を得るためには、照射範囲周辺に干渉物を置かないことが鉄則です。そのため、多くのクリニックでは安全確保の観点から、施術前のメイク落とし(洗顔)と同時に、ピアスを含むすべての貴金属類を外していただくようご案内しています。
「耳たぶの小さなピアスなら大丈夫だろう」と自己判断せず、安全第一で施術に臨むことが、トラブルを未然に防ぐための第一歩です。
なぜピアスを外す必要があるのか?2つの重大リスク
インモード特有の「吸引」と「滑らせる」動きが、ピアスとの相性をよりシビアにしているのです。具体的にどのようなリスクがあるのか、大きく2つの観点から解説します。
RF(高周波)による電流集中と熱損傷(火傷)リスク

1つ目の重大なリスクは、高周波(RF)エネルギーと金属の相性による「熱損傷(火傷)」のリスクです。
インモードの施術で用いられるRF(ラジオ波)は、電気の流れに対する組織の抵抗を利用して皮下組織に熱を発生させます。しかし、金属は人体組織よりもはるかに導電性(電気の通しやすさ)が高いため、照射エリア付近にピアスなどの金属類が存在すると、エネルギーがその金属部分に集中してしまう特性があります。
万が一、ピアスに高周波のエネルギーが集中してしまうと、ピアス自体が急速に高温化し、耳たぶやフェイスライン周辺の皮膚に深刻な熱変性や火傷(やけど)を引き起こす恐れがあります。インモードは、皮膚の深層を40〜43℃という効果的かつ安全な温度に保つよう設計されていますが、金属へのエネルギー集中は予測不可能な局所的加熱を招くため、非常に危険です。
物理的な干渉と機器へのダメージ(MiniFXとFormaの特徴)

2つ目のリスクは、インモードのアプリケーター(照射部位)の動きによる物理的な巻き込みや機器の破損です。インモードの代表的な2つのモード(MiniFX、Forma)は、それぞれ特徴的な動きをします。
- MiniFXの「吸引」による巻き込みリスクMiniFXは、ターゲットとなる脂肪層へ効率よくエネルギーを届けるため、「陰圧(バキューム)+バイポーラRF」という技術を採用しています。つまり、皮膚をギュッと機械に吸い込みながら照射を行います。フェイスラインや顎下を施術する際、耳元のピアスが吸引口に巻き込まれてしまうと、皮膚が強く引っ張られて裂傷を負うリスクや、ピアスが外れて紛失・破損するリスクが生じます。
- Formaの「滑らせる動き」による接触リスクFormaは、ジェルを塗布した肌表面を滑らせるように動かしながら、真皮層へ均一に熱を届けていきます。この滑らせる動作の途中でピアスに接触してしまうと、患者の肌を傷つけるだけでなく、機器の先端にある繊細な温度センサーや冷却チップを破損させてしまう恐れがあります。
このように、高周波による熱リスクだけでなく、物理的な動作においてもピアスとの干渉リスクが高いため、原則としてすべて外していただくようお願いしているのです。
ファーストピアス等外せない場合の対処法と注意点

どうしても外せない事情がある場合、無理に外してピアスホールから出血させたり、傷つけたりする前に、必ず事前のカウンセリングや予約時にクリニックへ申告してください。クリニックによっては、以下のような個別対応で安全を確保できる場合があります。
- 絶縁テープ(医療用テープ)による保護ピアスの金属部分が機器と直接接触したり、エネルギーが集中したりするのを防ぐため、ピアス全体を専用の絶縁テープで厚く覆って保護する対応が取られることがあります。
- 照射範囲の回避(マージンを取る)ピアス周辺から2〜3cm程度の十分な間隔(マージン)を空け、その部分には照射を行わないようにする対応です。耳下腺付近やフェイスラインの端の照射を控えることで、火傷リスクを回避します。

【重要な注意点】
これらの対応はあくまで「リスク軽減」のための代替策です。最終的にそのままで施術が可能かどうかは、ピアスの素材(純チタン、サージカルステンレス、18金など)、大きさ、開いている部位を医師が直接確認した上で判断します。
大きすぎるフープピアスや、フェイスラインの施術部位に近すぎる場合など、安全確保が困難と判断された場合は、「ピアスを外せる時期まで施術を延期する」または「ピアス周辺の広い範囲の施術をスキップする」といった対応になります。自己判断で「大丈夫だろう」と隠したまま施術を受けるのは、重大な医療事故につながるため絶対に避けてください。
インモード施術前の準備とセルフチェック(メイク・アクセサリー)


- メイクや皮脂の完全なオフ(クレンジング)照射部位にメイク残り、日焼け止め、皮脂の汚れなどが付着していると、高周波エネルギーが不均一に反応してしまい、火傷の原因となったり、十分な効果が得られなくなったりします。クリニックに到着したら、洗顔でしっかりと素肌の状態に戻すことが必須です。(施術後、赤みがなければ当日からメイクをして帰宅可能です)
- 体内金属や既往症の申告(禁忌事項)インモードの公式マニュアル(Operator Manual)において、ペースメーカーや植込み型除細動器などの電子機器、治療部位の金属インプラント、金の糸などが体内にある方は、RFエネルギーが重大な影響を及ぼすため施術禁忌とされています。また、妊娠・授乳中の方や、重度のアトピー・皮膚炎が治療部位にある方も受けることができません。過去の美容医療歴(糸リフトやヒアルロン酸など)も含め、問診票には正確に記入しましょう。
インモードの基本情報(MiniFXとFormaの効果と仕組み)

| 項目 | MiniFX(ミニFX) | Forma(フォーマ) |
| 主なターゲット | 真皮〜真皮下層・皮下浅層の脂肪層 | 真皮層(浅層〜中層) |
| 照射の仕組み | 皮膚を吸引(陰圧)しながらバイポーラRFを照射。目標温度40〜43℃。 | 皮膚表面を滑らせながら均一にRFを照射。目標温度40〜43℃(温度センサー制御)。 |
| 期待できる効果 | 熱による脂肪細胞の破壊・減少。フェイスラインや二重あごの引き締め。 | コラーゲン収縮・新生促進による肌のハリ向上・引き締め(タイトニング)。 |
| 痛みの感覚 | 熱さと、機械による強い吸引感(吸い込まれる感覚)がある。出力調整可能。 | 痛みはほぼなく、温かいマッサージを受けているような感覚(Pain-free)。 |
脂肪のボリュームにアプローチする「MiniFX」と、肌のハリ感を高める「Forma」を組み合わせることで、すっきりとしたフェイスラインを目指すことが可能になります。(効果の現れ方や持続には個人差があります)
施術の目安とダウンタイム・推奨間隔

【推奨される頻度と回数】
メーカー(InMode Australia)の公式情報によれば、MiniFX・Formaともに「週1回、または1〜2週間隔で6〜8回のシリーズ」が推奨とされています。一方、日本のクリニックでの一般的な臨床慣習としては、肌への負担などを考慮し、2〜4週間隔で数回の施術を提案されるケースも多く見られます。最適な頻度は肌質や脂肪のつき方によって異なるため、担当医師と相談して決定しましょう。
【ダウンタイムについて】
切らない治療のため、ダウンタイムは比較的軽度です。
- Forma: 施術直後に軽度の赤みや火照りが出ることがありますが、通常は数時間で落ち着きます。
- MiniFX: 吸引を伴うため、赤みや腫れのほか、「吸引による皮下出血(キスマークのような内出血)」が生じることがあります。個人差はありますが、数日から1週間程度で自然に消退します。
トラブルを防ぐために事前のリスク確認を

近年、美容医療を受ける方が増える一方で、事前の確認不足やリスク認識の甘さからくるトラブル相談も増加傾向にあります。国民生活センターのPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)の公式データによると、美容医療サービスに関する相談件数は2018年度の1,980件から、2024年度には10,717件へと約5.4倍に急増しています(2025年8月時点確定値)。
高周波や超音波などのエネルギーデバイス治療は、メスを使わないとはいえ「医療行為」です。「ピアスをしたままでも大丈夫だろう」「これくらいなら平気」といった自己判断は、思わぬ火傷や皮膚トラブルにつながりかねません。不安な点はカウンセリングで全て医師に確認し、納得した上で施術に臨むことが、安全な美容医療の第一歩です。
インモード施術時はピアスを外すか否かよくある質問 (FAQ)


Q. インモードの施術中は痛いですか?
A. モードによって異なります。Formaは公式資料にも「Pain-free(痛みのない)」と記載されている通り、温かいマッサージを受けているような感覚で痛みはほとんどありません。一方、MiniFXは皮膚を吸引しながら熱を加えるため、熱さと強く引っ張られるような感覚があります。我慢できない場合は出力を調整できるため、遠慮せずに施術者に伝えてください。
Q. ヒアルロン酸やボトックスを入れた部位にも同日施術できますか?
A. メーカー(InMode社)から、他の注入治療等との組み合わせ・間隔に関するテキスト形式の明確な公式指針は発表されていません。そのため、クリニックによって見解が異なります。熱による製剤への影響(変性や吸収の早まり)を懸念して「注入治療の前後2週間程度は間隔を空ける」と推奨するクリニックもあれば、特定の順番であれば同日可能とするクリニックもあります。必ず事前に担当医師へご相談ください。
Q. ファーストピアスを外すよう指示されました。1時間程度外しただけでも穴は塞がってしまいますか?
A. ピアスホールが完成していない(細胞が完全に定着していない)期間は、数十分から1時間程度外しただけでも、穴が収縮したり塞がりかけたりするリスクがあります。だからこそ、無理に自力で外したり押し込んだりせず、「いつ開けたか」「どのような状態か」をクリニックに事前相談し、テープ保護や部位回避で対応可能か、あるいは時期をずらすべきか、プロの指示を仰ぐことが重要です。
まとめ:インモード施術について不安がある方は親身なクリニックへご相談を

しかし、ファーストピアスなどでどうしても外せない事情がある場合でも、絶縁テープでの保護や照射範囲の調整など、クリニック側で個別に対応できるケースもあります。「外せないから」と自己判断で諦めたり、隠して施術を受けたりせず、まずはカウンセリングで正直に相談することが、理想のフェイスラインと安全を両立する近道です。
患者様の「ピアスを外したくない」というリアルな悩みにも寄り添い、状態に応じた最適な提案をしてくれるクリニックを選ぶことが大切です。たとえば、全国に展開する「ルラ美容クリニック」では、丁寧なカウンセリングを通じて、患者様一人ひとりの肌状態や事情に合わせた無理のないインモード治療(インモードVリフティング等)を提案しています。
不安や疑問がある方は、まずは一度、専門医のいるクリニックの無料カウンセリングへ足を運び、安全で後悔のない美容医療をスタートさせてみてください。

