「肝斑があるから光治療は無理」と諦める前に。ステラM22の特性を活かした正しく安全なアプローチを知ることが、透明感のある肌を手に入れるための第一歩です。
日本国内で厚生労働省の承認(承認番号:30300BZX00035000)を取得しているIPL(キセノン光線治療器)である「ステラM22」は、従来の光治療では難しいとされてきた肝斑が混在する肌にも配慮した設計を備えています。
本記事では、「ステラM22で肝斑が悪化するのではないか」という不安を抱える方に向けて、なぜ従来のIPLで悪化が起きていたのかという医学的な理由から、リスクを抑えるための「三位一体の治療設計」までを徹底解説します。
まずは、ご自身の肌状態がステラM22に適しているのか、目安となる自己診断フローから確認していきましょう。
【結論】ステラM22で肝斑は悪化する?あなたに合う施術がわかる自己診断フロー
結論をお伝えすると、ステラM22は肝斑併発肌に配慮した設計がなされており、適切な見極めのもとで照射すれば、悪化のリスクを抑えながらシミ・くすみの改善が期待できます。
しかし、「すべての肝斑にステラM22が適している」というわけではありません。
肝斑の状態は非常にデリケートであり、炎症の強さや他のシミとの混在状況によっては、レーザートーニングや内服薬の治療を優先すべきケースが存在します。ご自身の肌状態に合う治療の方向性がわかる目安を解説します。
Q. 私はステラM22に向いている?トーニングや内服を優先すべき人の違いとは?
肝斑治療で失敗しないためには、ご自身の肌に起きている「症状の段階」に合わせて施術を選択することが重要です。一般的に、美容医療の臨床現場では、肌の状態を以下の3つに大きく分類して治療の優先順位を判断します。

境界が曖昧な薄い肝斑の上に、一般的なシミ(老人性色素斑)やそばかすが重なっている状態です。ステラM22には、肝斑に配慮した専用のモードやフィルターが搭載されています。これを使用することで、過剰な刺激を避けながら、混在するシミやくすみ全体のトーンアップが見込まれます。
境界が比較的明瞭で、濃い肝斑が頬骨などに単体で広範囲に存在している場合は、レーザートーニングが優先される傾向にあります。複数のクリニックの知見によれば、広範囲の濃い肝斑に対しては、低出力のレーザーで少しずつメラニンを破壊していくアプローチが適しているとされています。
肌の赤みが強い、または極度の乾燥や皮剥け等の炎症が起きている時期は、いかなる光治療やレーザーも悪化のリスクが高まります。この状態は、メラニンを作り出す細胞(メラノサイト)が超過敏になっているため、まずはトラネキサム酸などの内服薬や外用薬を単独で使用し、肌の炎症を落ち着かせることを最優先とします。
(★比較表:症状・肌タイプ/ステラM22(肝斑モード)/レーザートーニング/内服・外用薬単独)
| 症状・肌タイプ | ステラM22(肝斑モード) | レーザートーニング | 内服・外用薬単独 |
|---|---|---|---|
| 境界が曖昧な薄い肝斑+シミ・そばかす混在 | ◎ 適応(シミとの同時ケアが期待できます) | ◯〜△(シミの除去には時間がかかる場合があります) | △(根本的な色素沈着の解消には至りにくいです) |
| 境界が明瞭で濃い肝斑が広範囲に存在 | △(刺激により濃くなるリスクがあるため慎重な判断が必要です) | ◎ 優先(低出力で徐々にアプローチします) | ◯(レーザーと併用されることが多いです) |
| 肌の赤み・炎症・皮剥けが強い超過敏状態 | × 悪化リスクあり(光刺激は避けるべきです) | × 悪化リスクあり(レーザー刺激も避けるべきです) | ◎ 最優先(まずはメラノサイトを鎮静化させます) |

※効果や肌の反応には個人差があります。
自己診断はあくまで目安。最終判断は必ず医師の診察を
ここで紹介した分類は、あくまでご自身で方向性を知るための目安です。自分では「ただのシミ」だと思っていても、皮膚の奥に隠れた「潜在性肝斑」が存在しているケースは珍しくありません。
実際の治療にあたっては、肌診断機(VISIAなど)や皮膚鏡を用いた医師による事前の鑑別診察が不可欠です。専門的な機器で肌の奥のメラニン分布や炎症状態を可視化し、的確な診断を受けることが、肝斑を悪化させないための最大の防御策となります。
なぜ従来のフォトフェイシャルで肝斑が悪化するのか?4つの医学的理由とリスク構造

従来のフォトフェイシャル(IPL)治療において、「肝斑には光治療を避けるべき」とされてきたのには、明確な医学的理由が存在します。
肝斑は、一般的なシミとは異なり、肌の内部で慢性的な微細炎症が起きている非常にデリケートな状態です。
そこに通常のシミ治療と同じ強い光エネルギーを加えると、肌の防御反応が働き、逆に色素が濃くなってしまうリスクが高まります。

ここでは、肝斑が強い光刺激によって悪化してしまう具体的なメカニズムを解説します。
Q. フォトフェイシャル(IPL)の強い光がメラノサイトを刺激する理由は?
一般的なシミの治療では、メラニン色素を光の熱エネルギーで破壊するアプローチがとられます。
しかし、肝斑が発生している部位のメラノサイト(メラニンを作り出す細胞)は、すでに「過活動状態」にあります。
常に興奮してメラニンを過剰に生成している状態のメラノサイトに対し、従来型の高出力な光治療を行うと、強い熱刺激が加わります。この熱刺激によって、周囲の細胞から炎症性サイトカイン(炎症を促すシグナル)が放出され、メラノサイトがさらに刺激を受けてしまいます。
Q. 表皮と真皮を隔てる「基底膜」が破壊されるとどうなる?
肝斑を抱える肌の多くは、表皮と真皮の間にある「基底膜」という極めて薄い膜が脆くなっていることが、近年の研究で指摘されています。基底膜は、表皮のメラニン色素が肌の奥深く(真皮層)に落ち込まないように留める、重要なバリアの役割を果たしています。
従来の強い光治療によってこの脆弱な基底膜に衝撃や熱ダメージが加わると、バリアが破壊されるリスクがあります。基底膜が破綻すると、本来は表皮にとどまるべきメラニン色素やメラノサイトが真皮深層へと落下してしまいます。真皮に落ち込んだ色素は通常のターンオーバーでは排出されにくく、「真皮メラノファージ」と呼ばれる状態になり、青灰色がかった非常に治りにくい色素沈着として定着してしまう恐れがあるのです。
Q. 隠れた「潜在性肝斑」や毛細血管の炎症はなぜ表面化する?
肝斑の病変部では、メラニンの問題だけでなく、微細な毛細血管が異常に拡張していることがわかっています。
血管内皮細胞増殖因子(VEGF)という物質が増加し、拡張した毛細血管からメラノサイトへ栄養や炎症シグナルが送られ続けることで、肝斑が慢性化しています。不用意に温度を上げる光治療を行うと、この血管拡張と炎症がさらに増幅され、肝斑が悪化する原因となります。
また、目に見えている肝斑の周囲には、まだ表面化していない「潜在性肝斑」が広がっているケースが少なくありません。顔全体のトーンアップを目指して強い全顔照射を行うと、表層のくすみが取れる一方で、潜伏していた肝斑部分が強い光による熱刺激を受けて一気に表面化し、結果的に「シミが濃くなった」と感じてしまうことがあります。
ステラM22の肝斑モード×内服・非摩擦ケア×医師の診断『3位一体』の治療設計

従来の光治療におけるリスクを理解したうえで、ステラM22を用いた安全な肝斑アプローチについて解説します。
ステラM22は、肝斑を悪化させることなく肌全体のトーンを均一に近づけるために、きめ細かな照射制御が可能な最新機器です。
しかし、機器の性能だけに頼る治療では十分とはいえません。
真の安全性と効果を追求するためには、「ステラM22の専用モード」「内服薬と非摩擦のホームケア」「医師による正確な診断と出力カスタマイズ」という『3位一体』の治療設計が不可欠です。
それぞれの要素がどのように機能するのかを詳しく見ていきましょう。
Q. ステラM22の肝斑モード(640nm/695nm・低フルエンス)はどう違う?
ルミナス社が開発したステラM22は、日本の厚生労働省から薬機法上の承認を取得しているキセノン光線治療器です。最大の強みは、多彩なフィルターを使い分けることで、ターゲットに合わせた光の波長を精密にコントロールできる点にあります。
肝斑治療においては、専用の「肝斑モード」として、主に640nmや695nmといった長い波長のフィルターが選択されます。通常のシミ治療で用いられる短い波長(500nm台)の光は、肌の表面で急激な熱エネルギーを発生させるため、肝斑のメラノサイトを強く刺激してしまいます。
一方、640nm以上の長い波長は、表皮のメラニンに対する激しい反応を避けつつ、光エネルギーを肌の奥(真皮層)へと優しく届ける特性を持っています。
さらに、ステラM22に搭載された「AOPT技術」により、パルスごとの出力を均一に保ち、急激な温度上昇を防ぎます。照射面にはサファイアコンタクトクーリング(冷却機能)が備わっており、肌表面を冷却保護しながら低フルエンス(低出力)で照射することで、過剰な炎症リスクを最小限に抑えながらメラニンの穏やかな排出を促すことが期待できます。
Q. なぜ光治療だけでなくトラネキサム酸内服と非摩擦ケアの併用が必須なのか?

ステラM22の照射はあくまで「外側からのアプローチ」にすぎません。
肝斑の根本的な原因である慢性的な炎症を抑え込むためには、内側からのケアと日常の生活習慣の改善が両輪となります。
とくに重要なのが、トラネキサム酸の内服です。
トラネキサム酸は、メラノサイトの活性化を促す「プラスミン」という物質の働きをブロックし、炎症シグナルを遮断する役割を果たします。ステラM22の治療期間中にトラネキサム酸を併用することで、光照射による万が一の微小な炎症反応をも抑え込み、肝斑の悪化リスクを大幅に低下させることが見込まれます。
同時に、クレンジングや洗顔時の「非摩擦ケア」の徹底も必須です。
日々のスキンケアで肌を擦る物理的な刺激は、肝斑を悪化させる最大の要因のひとつです。
どんなに優れた光治療を受けても、自己流のゴシゴシ洗顔を続けていては、基底膜へのダメージが蓄積し、肝斑は改善に向かいません。肌に負担をかけない優しいスキンケアを習慣化することが、治療成功の鍵を握ります。
Q. 医師による事前見極め(肌診断器VISIA等)と出力カスタマイズの重要性とは?
肝斑の治療において、もっとも避けるべきは「すべてのシミを同じように照射してしまうこと」です。
肝斑の上に老人性色素斑やそばかすが重なっている「混在型」の肌では、部位ごとに最適なアプローチが異なります。
そのため、施術前の見極めが治療の安全性を大きく左右します。
専門的なクリニックでは、VISIAなどの高性能な肌診断機を用いて、肉眼では見えない潜在的なシミやメラニンの分布、赤み(毛細血管の拡張)を客観的に可視化します。
診断結果に基づき、医師はステラM22のフィルターと出力を部位ごとに細かくカスタマイズします。一般的なシミの部位には適切な出力でアプローチし、肝斑が直下に存在するデリケートな部位には、「1パス(1回の照射)のみに留める」「肝斑フィルターに切り替えて出力を下げる」といった慎重な照射設計を行います。
機器のスペックを最大限に引き出しつつリスクを管理するのは、医師の確かな診断力と技術力にほかなりません。
ステラM22の施術間隔・推奨回数と経過の目安

ステラM22による肝斑治療は、1回の照射で劇的な変化を求めるものではなく、肌に負担をかけない低刺激なアプローチを重ねることで、穏やかに色素を排出させていくプロセスをとります。
治療計画を立てるうえで、回数ごとの経過予測や適切な通院ペースを把握しておくことが大切です。
ここでは、ステラM22を受ける際の回数ごとの質感変化や、客観的な研究データを踏まえた推奨頻度について詳しく解説します。
Q. ステラM22は何回受けると効果を実感しやすい?
ステラM22の肝斑モードでは、過剰な刺激を避けながら肌深部へ熱を加えるため、効果のあらわれ方は非常にマイルドです。一般的には、3〜5回程度の施術を継続したタイミングで、肌全体のトーンアップやくすみの改善を実感するケースが多く見られます。
1〜2回目の段階では、目に見える大きな色素変化よりも、「肌のハリ感が出た」といった表皮の質感変化を感じることが一般的です。3回目以降になると、ターンオーバーの正常化に伴い、肝斑の輪郭がマイルドになり、混在している薄いシミや赤みが徐々に落ち着いていく経過が期待できます。
Q. 理想的な施術頻度と適切な通院ペースは?
ステラM22による肝斑治療は、「治療期」と「維持期(メンテナンス期)」の2つのフェーズに分けて通院ペースを設定するのが理想的です。
施術を開始して間もない「治療期」においては、3〜4週間に1回の頻度で5〜6回の施術を1クールとして継続することが推奨されます。光刺激による真皮の再構築を促し、ダメージを受けた基底膜の修復をサポートするためには、この間隔を維持することが効果的とされています。
1クールが終了し、満足のいくトーンに近づいた「維持期」に入った後は、1〜2ヶ月に1回のペースでメンテナンス照射を行うことで、良好な肌状態を長期的にキープすることが見込まれます。
| 照射回数 | 肌の想定変化・質感 | 論文データ・満足度の指標 | 通院ペース |
|---|---|---|---|
| 1〜2回目 | 肌のハリツヤ向上、わずかなトーンアップ、くすみの軽減 | 表皮の質感変化を感じ始める段階(個人差あり) | 3〜4週間に1回 |
| 3〜4回目 | 肝斑の境界がぼやけ始め、混在する薄いシミや赤みが落ち着く | 臨床研究において約7割の対象者が結果に満足し始める段階 | 3〜4週間に1回 |
| 5〜6回目(1クール) | お顔全体の色ムラが整い、透明感のある肌トーンへ変化 | 低フルエンスIPLの6週間継続でMASIスコア約40%減少の報告あり | 3〜4週間に1回 |
| 維持期(7回目以降) | 改善したトーンの維持、潜在性肝斑や紫外線上書きの抑制 | メンテナンス照射により再発リスクを抑え良好な肌状態を維持 | 1〜2ヶ月に1回 |
※効果や経過には個人差があります。
公的機関や学術分野の客観的なデータからも、低出力IPLによる継続治療の有効性が確認されています。
Baeらによる臨床研究では、低フルエンス(低出力)のIPL治療を6週間継続して行った結果、肝斑の重症度を示す指標であるMASIスコア(Melasma Area and Severity Index)が「約40%減少した」と報告されています。また、複数研究を統合した解析においても、低刺激なIPL照射を定期的に重ねることで、肌の客観的指標の有意な改善が認められています。
ステラM22の料金・費用相場とコース選びのポイント

ステラM22の導入クリニックで治療を受ける際、事前に確認しておきたいのが料金体系とコース選びの注意点です。
肝斑治療は複数回の通院が前提となるため、単発料金だけでなくコース料金の相場や追加費用の有無を把握しておくことが重要になります。
ここでは、全顔照射や肝斑モードにおける料金相場と、カウンセリング時に確認すべき見積もりのポイントを解説します。
Q. ステラM22の全顔照射および肝斑モードの料金相場はいくら?
自由診療におけるステラM22の全顔照射の単発料金相場は、1回あたり15,000円〜33,000円(税込)程度です。
全顔の通常照射に加えて「肝斑モード指定」や「個別カスタマイズフィルターの追加」を行う場合、クリニックによっては追加費用が発生するケースと、全顔プラン内に含まれているケースに分かれます。
肝斑治療の標準的な目安となる5〜6回のセットコースを設定しているクリニックでは、コース総額の相場が59,400円〜125,000円(税込)程度(1回あたり約11,000円〜22,000円換算)となっており、単発受診を繰り返すよりも割安に設定されているのが一般的です。
| 施術メニュー | 単発料金相場(税込) | 3〜6回コース相場(税込) | 特徴・選び方の注意点 |
|---|---|---|---|
| ステラM22 全顔基本照射 | 15,000円〜25,000円 | 59,400円〜98,000円 | お顔全体の色ムラやくすみを整える基本プラン。肝斑部位の避ける・避けないの設定を確認。 |
| ステラM22 肝斑モード指定プラン | 18,000円〜33,000円 | 72,000円〜125,000円 | 640nm/695nmなどの専用フィルターを使用。低フルエンス・1パス限定などの慎重な照射設計が含まれる。 |
| カスタマイズ照射(スポット+肝斑) | 25,000円〜38,000円 | 98,000円〜150,000円 | シミ・赤み・肝斑の混在部位ごとに複数のフィルターを使い分けるオーダーメイド照射。 |
※価格は自由診療のため医療機関によって異なります。最新の料金は各クリニックの公式サイトをご確認ください。
ステラM22のコースを選ぶ際は、表示されている金額だけで判断せず、以下の3点をカウンセリング時に確認することをおすすめします。
1. 照射を担当するのは医師か看護師か
医療機関によっては「ドクター照射」と「ナース照射」で料金体系が分かれている場合があります。肝斑の出力見極めは非常に繊細なため、ドクター自らが照射を行うのか、医師の厳密な指示のもとで熟練した看護師が照射を行うのかを確認しておくと安心です。
2. 肝斑モード・専用フィルターの追加料金の有無
基本料金に「肝斑フィルター」の使用料が含まれているか、オプションとして別途追加費用がかかるかを確認しましょう。
3. 内服薬・外用薬・再診料の総額確認
『3位一体』の治療設計において、トラネキサム酸などの内服薬の処方は欠かせません。毎月の薬代や再診料、事前肌診断器の利用料がコース料金に含まれているか、別途必要なのかを総額として算出してもらうことが大切です。
ステラM22の副作用・ダウンタイム・施術前後の注意点

ステラM22は、メスを入れる外科的施術や肌を削るレーザー治療と比較するとダウンタイムが短い施術として知られています。しかし、光エネルギーを用いて肌に熱を加える以上、副作用やリスクが全くないわけではありません。
特にデリケートな肝斑が混在する肌においては、施術後の経過を正しく理解し、適切なアフターケアを行うことが治療成功の鍵を握ります。ここでは、公的機関や添付文書に基づく副作用と、ダウンタイムの目安について解説します。
Q. 施術後の赤みやダウンタイム期間はどれくらい?
ステラM22の照射後、多くのケースで見られるのが一時的な「赤み」や「ほてり」です。
照射面には強力なサファイアコンタクトクーリング機能が備わっており、肌表面を冷却しながら光を届けますが、熱反応による軽度の炎症は起こり得ます。これらの赤みは、通常であれば数時間から翌日程度で自然に落ち着くことがほとんどです。
また、シミやそばかすのメラニン色素が光に反応した場合、「マイクロクラスト」と呼ばれる非常に薄い細かいカサブタが形成されることがあります。これは色素が表面に押し出されている正常な経過であり、一時的にシミが濃くなったように見えますが、3〜7日程度でターンオーバーとともに自然に剥がれ落ちます。肝斑部位に対しては、カサブタを作らないよう慎重に照射されることが多いため、必ずしもすべての部位でカサブタができるわけではありません。
Q. 施術前後でやってはいけないNGケア(摩擦・紫外線・禁忌)とは?
施術前後の肌はバリア機能が低下しており、非常にデリケートな状態です。
この時期に誤ったスキンケアを行うと、色素沈着や肝斑の悪化を引き起こすリスクが高まります。
特に注意すべきなのが「摩擦」と「紫外線」です。
洗顔時にゴシゴシ擦る、マイクロクラストを無理に剥がすといった物理的刺激は絶対に避けなければなりません。
また、トレチノインやハイドロキノン、ピーリング石鹸など、肌のターンオーバーを強力に促す成分は、施術の前後3日間程度は使用を休止することが一般的な指針とされています。
さらに、安全上の観点から、妊娠中や授乳中の方、光線過敏症の方、イソトレチノイン内服中の方、直近で強い日焼けをした方はステラM22を受けることができません(禁忌事項)。
| 経過・症状 | 出現期間の目安 | 正しい対処法・NG行動 |
|---|---|---|
| 赤み・ほてり感 | 数時間〜翌日程度 | 【対処】保冷剤で優しく冷やす、保湿を徹底する 【NG】長時間の入浴、サウナ、激しい運動、過度な飲酒 |
| マイクロクラスト(薄いカサブタ) | 3〜7日程度 | 【対処】自然に剥がれ落ちるのを待つ 【NG】指で無理に剥がす、スクラブ洗顔で擦る |
| デリケートな肌状態(乾燥など) | 施術後1週間程度 | 【対処】低刺激のスキンケア用品を使用、日焼け止めの徹底 【NG】トレチノイン・ピーリング石鹸等の使用、強い紫外線曝露 |
※経過や副作用の現れ方には個人差があります。異常を感じた場合は、速やかに担当医師にご相談ください。
失敗を防ぐクリニックの選び方とカウンセリングで確認すべきチェックリスト
肝斑が混在する肌への光治療は、機器の性能だけで結果が決まるわけではありません。
同じステラM22という承認機器を使用しても、「どこに・どの波長で・どれくらいの熱量を加えるか」という医師の診断力と照射技術によって、結果は大きく左右されます。
誤った出力設定は肝斑の悪化を招くリスクがあるため、慎重なクリニック選びが不可欠です。
ここでは、後悔しないためのクリニック選びの基準を解説します。
Q. 肝斑治療で後悔しないためにカウンセリングで聞くべき質問とは?
ご自身の肌を任せられる信頼できるクリニックかどうかを見極めるためには、無料カウンセリングの場で以下の3つのポイントが満たされているかを確認することが推奨されます。
1. 肌診断機(VISIA等)を用いた客観的な見極めがあるか
肝斑は肉眼だけでは正確な広がりや深さを把握しきれないことが多々あります。「ただのシミだと思っていたら、奥に潜在性肝斑が隠れていた」というケースを防ぐため、VISIAなどの専用画像診断機を用いて、肌の奥のメラニン分布や毛細血管の拡張状態を客観的に評価してくれるクリニックを選びましょう。
2. 医師による直接の診察とカスタマイズ設計が行われているか
カウンセラーからの説明だけでなく、施術前に必ず医師が直接肌状態を診察しているかどうかが重要です。肝斑部分への照射を避けるのか、あるいは専用フィルター(肝斑モード)を用いて低出力で照射するのかなど、顔の部位ごとにフィルターや出力を細かく使い分けるオーダーメイドの照射プランを提案してくれるかを確認してください。
3. 内服薬の処方とスキンケア指導が包括的に提供されるか
前述の通り、肝斑治療はステラM22による外側からの照射だけでは不十分です。トラネキサム酸などの内服薬の処方による内側からの炎症抑制と、洗顔時などに肌を擦らない「非摩擦スキンケア」の指導まで、総合的な治療設計をサポートしてくれるクリニックを選ぶことが、悪化リスクを最小化するポイントです。
ステラM22×肝斑に関するよくある質問(FAQ)
ステラM22を用いた肝斑治療において、よくある疑問にお答えします。治療への不安を解消し、正しい知識を持って施術に臨みましょう。
Q1. 1回の照射で肝斑は完全に消えますか?
1回の照射で肝斑が解消することはありません。
肝斑は、紫外線や摩擦、ホルモンバランスなどの影響でメラノサイトが慢性的に活性化している状態です。
一度の強い刺激でメラニンを破壊しようとすると、かえって炎症を引き起こし、色が濃くなるリスクがあります。
そのため、ステラM22を用いた肝斑治療では、過度な刺激を与えないよう慎重にアプローチし、複数回の施術を重ねることで徐々にトーンを整えていくのが一般的です。機器によるケアだけでなく、トラネキサム酸などの内服薬を用いた内側からのアプローチを併用することが、改善への近道となります。(効果には個人差があります)
Q2. 肝斑と普通のシミ(老人性色素斑)が混在している場合はどう照射しますか?
ステラM22の強みは、複数の波長フィルターを使い分けられる点にあります。
一般的なシミと肝斑が混在している肌に対しては、部位ごとにフィルターと出力を細かく調整して照射することが可能です。
たとえば、普通のシミが目立つ部位にはメラニンに反応しやすい波長(515nmや560nmなど)を用い、肝斑が直下に存在しているデリケートな部位には、刺激を抑えて深部に熱を届ける長い波長(640nmなど)の「肝斑モード」に切り替えて照射するといった打ち分けを行います。このようなカスタマイズによって、顔全体の色ムラを整えることが期待できます。
Q3. 施術中に痛みはありますか?麻酔は必要ですか?
痛みの感じ方には個人差がありますが、ステラM22の照射は「輪ゴムでパチンと弾かれたような刺激」と表現されることが多く、基本的には麻酔クリームを使用せずに受けられる施術です。
照射面にはサファイアガラスを用いたコンタクトクーリング機能が搭載されており、肌表面を瞬時に冷却しながら光エネルギーを届けます。これにより、熱による痛みや肌への負担が軽減されています。不安が強い方や痛みに敏感な方は、事前のカウンセリングで医師にご相談ください。
Q4. 施術後、シミが一時的に濃くなった(カサブタができた)のは悪化ですか?
施術後、シミやそばかすの部分に「マイクロクラスト」と呼ばれる非常に薄く細かいカサブタができ、一時的に色が濃くなったように見えることがあります。これは、光エネルギーに反応したメラニン色素が肌の表面に押し出されている正常なターンオーバーの過程であり、悪化ではありません。通常は3〜7日程度で自然に剥がれ落ちます。
ただし、肝斑の部位が「ベタ塗り状に黒ずんだ」「長期間赤みやほてりが引かない」といった場合は、熱による炎症が強く出ている可能性があるため、無理に触ったり擦ったりせず、速やかに担当医師の診察を受けてください。
Q5. 過去に他のIPLで肝斑が悪化した経験があってもステラM22を受けられますか?
過去に他の光治療(IPL)で肝斑が悪化してしまった方でも、ステラM22による治療を再挑戦できる場合があります。従来のIPLで悪化してしまった原因の多くは、「波長の選択が適切でなかった」「出力が強すぎた」ことによるメラノサイトの過刺激です。
ステラM22であれば、肝斑に配慮した長波長のフィルターを使用し、出力やパルス幅を緻密に制御することが可能です。ただし、過去に悪化した部位の現在の状態によっては、まずは内服や非摩擦ケアのみで肌を休ませるべきケースもあります。必ず事前に肌診断機を用いた正確な見極めを受けてください。
まとめ

「フォトフェイシャルを受けると肝斑が悪化する」という過去の常識は、機器の進化と治療アプローチの改善により変わりつつあります。
厚生労働省の承認を受けたステラM22の「肝斑モード」を適切に活用すれば、過剰な刺激を避けながら、顔全体のトーンアップや混在するシミの改善を目指すことが見込まれます。
しかし、安全性と効果を高めるためには、機器の性能に頼るだけでなく、トラネキサム酸の内服や徹底した非摩擦スキンケア、そして何より、事前の肌診断に基づく医師の適切な出力設定が不可欠です。
この『3位一体』の治療設計をしっかり提供してくれるクリニックを選ぶことが、後悔しないための最大のポイントとなります。
ご自身のシミが本当に肝斑なのか、あるいはステラM22が適応する混在型なのかは、専門的な画像診断を受けなければ正確にはわかりません。自分に合うか不安な方は、まずは無料カウンセリングだけでも検討してみてはいかがでしょうか。



